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育休中、少しでも家計の足しにしたい、社会とのつながりを持ち続けたいという思いから副業を考える方は多いのではないでしょうか。

しかし同時に「会社にバレたらどうしよう」「育児休業給付金は減らないかな」「税金はどうなるの?」といった、たくさんの不安や疑問が尽きないものですよね。

この記事では、そんなあなたの悩みをすべて解決します。

育休中に副業をしても会社にバレない具体的な方法から、いくらまで稼いで大丈夫なのかという収入の「壁」、初心者でも安心して始められるおすすめの仕事、そして避けては通れない確定申告のやさしい手順まで、あなたが今すぐ行動に移せるように、一つひとつ丁寧に解説していきます。

目次

育休中の副業が会社にバレないための絶対条件と具体的な対策

育休中の副業で最も心配なのが「会社にバレること」ではないでしょうか。

実は、会社に知られずに副業を行うためには、絶対に押さえておくべきポイントがあります。

ここでは、なぜ副業がバレてしまうのかという根本的な原因から、誰でも実践できる具体的な対策までを詳しくご紹介します。

この章を読めば、安心して副業をスタートさせるための第一歩を踏み出せるはずです。

多くの人が知らない、副業が会社にバレる最大の原因は「住民税」

副業が会社にバレる経路として、つい同僚からの噂話などを想像してしまいますが、実は最も可能性が高いのは「住民税」の金額が変動することです。

会社員の場合、住民税は前年1月〜12月の所得をもとに計算され、毎月の給料から天引きされる「特別徴収」という形で納めています。

副業で収入が増えると、その分だけ所得が増えるため、翌年の住民税額も当然アップします。

会社の経理担当者が給与計算をする際、「あれ?この人の住民税、うちの給与だけで計算される額より不自然に多いな…?」と気づくことで、給与以外の所得、つまり副業の存在が発覚してしまうのです。

この仕組みを知らずにいると、自分では隠しているつもりでも、税金という公的なルートから意図せず会社に知られてしまうリスクが高まります。

確定申告時に住民税を「普通徴収」へ切り替える具体的な方法

会社に副業を知られないようにするための最も確実で効果的な対策は、増えた住民税の分を会社を通さず自分で直接納付する「普通徴収」に切り替えることです。

この手続きは、年に一度の確定申告の際に簡単に行うことができます。

確定申告書の第二表にある「住民税に関する事項」という欄に、「給与、公的年金等以外の所得に係る住民税の徴収方法」を選択する項目があります。

ここで「自分で納付」にチェックを入れるだけで手続きは完了です。

こうすることで、本業の給与分の住民税はこれまで通り給料から天引き(特別徴収)され、副業で得た所得分の住民税の納付書だけがあなたの自宅に直接届くようになります。

これにより、会社の経理担当者はあなたの副業所得に気づくことができなくなり、バレるリスクを大幅に減らすことが可能です。

うっかりでは済まされない!会社の同僚に副業の話をしない心構え

住民税の対策は完璧でも、人的な情報漏洩は完全に防ぐことが難しい問題です。

育休中に副業で少し収入が得られると、つい気の置けない親しい同僚に話したくなる気持ちも分かります。

しかし、その話がどこでどう広まるかは誰にもコントロールできません。

悪意がなくとも、単なる噂話として広まって上司や人事部の耳に入ってしまう可能性は十分にあります。

また、最近ではSNSでの発信も要注意です。「育休中に副業で〇万円達成!」といった投稿を、会社の誰かに見られてしまうリスクもゼロではありません。

会社に副業を知られたくないのであれば、どんなに信頼している相手であっても、会社の関係者には副業について一切口外しないという強い意志を持つことが、自分自身を守るための基本的な心構えです。

育休中の副業収入はいくらまで?知っておくべき3つの「壁」

「副業をしたいけど、実際いくらまで稼いでいいの?」という疑問は、税金や育児休業給付金に関わる非常に重要なポイントです。

実は、知らずに稼ぎすぎてしまうと、手続きが複雑になったり、かえって世帯の手取りが減ってしまったりするケースもあります。

この章では、必ず知っておくべき収入の「壁」について、具体的な金額を挙げながら詳しく解説していきます。

育休中副業の3つの壁

1. 所得税の壁:年間所得20万円

2. 育児休業給付金の壁:月80時間

3. 扶養の壁:年間収入103万円

【税金の壁】確定申告が不要になる「年間所得20万円」

まず覚えておくべき最も重要な金額が「年間所得20万円」です。

これは所得税に関するルールで、給与を1か所から受けている会社員が、副業で得る「所得」が年間で20万円以下の場合、原則として確定申告が不要とされています。

ここで絶対に間違えてはいけないのが、売上である「収入」と、利益である「所得」は違うという点です。

所得とは、副業で得た総収入から、その収入を得るためにかかった必要経費を差し引いた金額のことです。

例えば、ウェブライターとして年間25万円の収入があっても、仕事用の資料として書籍を1万円分購入し、インターネット通信費や電気代が按分して5万円かかっていれば、経費は合計6万円です。

この場合、所得は「収入25万円 – 経費6万円 = 19万円」となり、20万円以下なので所得税の確定申告は不要になります。(※住民税の申告は別途必要です)

【給付金の壁】育児休業給付金に影響しない「月80時間」

育休中の貴重な収入源である育児休業給付金。

これが副業のせいで減らされては元も子もありません。

ハローワークの基準では、育休中に臨時・一時的に就労した場合、その労働時間が「1支給単位期間(通常は1か月)に80時間以下」であれば、原則として給付金は減額されません。(※就労日数が10日を超える場合も給付額が調整されるケースがあります)

在宅で行う副業の場合、この時間管理が非常に重要になります。

クラウドソーシングサイトなどで仕事をする際は、作業時間を自己管理・自己申告するケースがほとんどのため、1か月の合計作業時間が80時間を超えないように意識して働くことが大切です。

スケジュール帳やアプリなどで、日々の作業時間を記録しておくことをおすすめします。

【扶養の壁】配偶者控除から外れない「年間収入103万円」

もしあなたが配偶者の扶養に入っている場合、または育休を機に扶養に入ることを検討している場合は「103万円の壁」も意識する必要があります。

これは、あなたの年間の合計所得金額が48万円(給与収入のみの場合は103万円)を超えると、配偶者が「配偶者控除」を受けられなくなり、世帯全体で見たときの手取り額が減ってしまう可能性があるという税制上のルールです。

育休中は本業の給与がないため、副業収入がそのまま年間収入の大部分を占めることになります。

副業に熱中するあまり、気づいたら103万円を超えていて、パートナーの税金が高くなってしまった…ということがないように、年間の収入見込みを常に把握しておくことが重要です。

初心者でも安心!育休中におすすめのバレない副業4選

育児の合間にできる副業といっても、一体何から始めれば良いのか分からない方も多いはずです。

ここでは、特別なスキルがなくても今日から始められるものから、少しの勉強で収入アップが狙えるものまで、育休中のママに特におすすめの副業を4つ厳選してご紹介します。

  • アンケートモニター・ポイントサイト:スキル不要で最も手軽
  • ウェブライター:文章力で自分のペースで稼げる
  • Canvaデザイナー:楽しみながらデザインスキルが身につく
  • オンラインアシスタント:これまでの社会人経験を活かせる

具体的なサービス名も挙げるので、ぜひチェックして自分に合った仕事を見つけてみてください。

特別なスキル不要!スキマ時間で始めるアンケートモニター・ポイ活

副業の第一歩として最も手軽に始められるのが、アンケートモニターやポイントサイト、通称「ポイ活」です。

スマートフォン一つあれば、赤ちゃんがお昼寝している数分間や、家事の合間といった本当に短いスキマ時間でお小遣いを稼ぐことができます。

マクロミル」や「リサーチパネル」といった大手のアンケートサイトに登録し、配信されるアンケートに答えるだけでポイントが貯まり、現金や電子マネーに交換できます。

また、「ハピタス」や「モッピー」といったポイントサイトを経由してネットショッピングをするだけでもポイントが貯まるため、普段の生活を少しお得にしながら副業にもなる、一石二鳥の方法です。

自分のペースでOK!文章力で稼ぐ「ウェブライター」

もし文章を書くことが苦でなければ、ウェブライターは非常におすすめの在宅副業です。

企業のウェブサイトに掲載されるコラム記事や、個人のブログ記事などをマニュアルに沿って執筆する仕事で、こちらもパソコンがあればすぐに始められます。

まずは「クラウドワークス」や「ランサーズ」といったクラウドソーシングサイトで、「初心者歓迎」「未経験者OK」といった案件を探してみましょう。

最初は1文字0.5円~0.8円程度の簡単な案件からスタートし、実績を積むことで1文字1円、2円と単価を上げていくことが可能です。

納期さえ守れば自分のペースで仕事を進められるため、育児との両立がしやすいのが大きな魅力です。

センスが光る!「Canvaデザイナー」という新しい働き方

最近、副業として大きな注目を集めているのが、無料のデザインツール「Canva(キャンバ)」を使ったデザイン制作の仕事です。

インスタグラムの投稿画像や、ブログのアイキャッチ画像、YouTubeのサムネイル画像、お店のチラシなどを制作する仕事で、デザイン経験がない人でも豊富なテンプレートを使えばプロ並みの制作物を作れます。

スキルシェアサービスの「ココナラ」などで自分のサービスとして出品したり、クラウドソーシングサイトで案件を受注したりすることができます。

楽しみながらデザインスキルを身につけられ、それが収入につながるため、やりがいを感じやすい副業と言えるでしょう。

経験を活かす!在宅で働く「オンラインアシスタント」

もしあなたがこれまでのキャリアで事務や経理、秘書、営業サポートなどの経験があるなら、オンラインアシスタント(またはオンライン秘書)という働き方が最適です。

企業のバックオフィス業務を在宅でサポートする仕事で、メール対応、スケジュール管理、資料作成、データ入力など業務は多岐にわたります。

フジ子さん」などの専門のマッチングサービスに登録することで、安定した時給制の仕事を見つけやすくなります。

自分のスキルや経験を直接活かせるため、キャリアのブランクを感じることなく社会との接点を持て、復職後にも役立つ実践的な経験を積むことができます。

年間所得20万円超えなら必須!確定申告のやさしい手順

副業収入が順調に増えてくると、次に考えなければならないのが「確定申告」です。

言葉を聞くだけで「難しそう」「面倒くさそう…」と感じるかもしれませんが、ポイントさえ押さえれば決して怖いものではありません。

この章では、なぜ確定申告が必要なのかという基本から、スマートフォンで手続きが完結する便利な方法まで、誰にでも分かるようにステップ形式で解説します。

そもそも、なぜ会社員が副業で確定申告をする必要があるの?

会社員は通常、会社が個人の税金計算と納税を代行してくれる「年末調整」を行ってくれるため、個人で確定申告をする機会はほとんどありません。

しかし、それはあくまで会社から支払われる給与に対する手続きです。

副業で得た所得は会社の年末調整には含まれないため、自分で所得を計算し、国に税金を納める手続き、つまり確定申告を自分自身で行う必要が出てくるのです。

特に、副業での年間所得が20万円を超えた場合は、この確定申告が法律上の義務となります。

これを怠ると、後から本来納めるべき税金に加えて「無申告加算税」や「延滞税」といったペナルティが課される可能性もあるため、正しく理解しておくことが大切です。

再確認!確定申告が必要かどうかの「所得」計算方法

確定申告が必要かどうかを判断する基準は、繰り返しになりますが「副業の年間所得が20万円を超えるかどうか」です。

ここで重要な計算式「所得=収入ー経費」を、ハンドメイド販売の例で見てみましょう。

収入(売上) 300,000円
経費(材料費8万円+送料・梱包材3万円) 110,000円
所得(収入-経費) 190,000円

このケースでは、売上が30万円あっても経費を引いた所得は19万円となり20万円以下のため、所得税の確定申告は不要です。

日頃から領収書やレシートをきちんと保管し、経費を正確に計算することが重要になります。

税務署に行かずにOK!スマホで完結「e-Tax」申告の流れ

確定申告と聞くと、税務署にたくさんの書類を持って行列に並ぶイメージがあるかもしれませんが、今やスマートフォン一つで完結できる時代です。

国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスし、画面の指示に従って入力するだけで、自動的に税額が計算されます。

  1. 準備:マイナンバーカードと、それを読み取れるスマートフォンを用意する。
  2. アクセス:国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を開く。
  3. 入力:画面の案内に従って、収入や経費、控除などを入力する。
  4. 提出:マイナンバーカードをスマホで読み取り、「e-Tax」で電子データを送信して完了。

さらに、会計ソフトの「freee会計」や「マネーフォワード クラウド確定申告」などを利用すれば、日々の収支入力から申告までをさらにスムーズに行うことができ、簿記の知識がない初心者の方でも安心して手続きを終えられます。

【超重要】副業を始める前に必ず確認すべき「就業規則」

「よし、副業を始めよう!」という気持ちが高まっても、一度立ち止まって必ず確認すべきことがあります。

それは、あなたが所属する会社の「就業規則」です。

会社のルールを無視してトラブルに発展してしまっては元も子もありません。

この章では、就業規則のどこを確認すればよいのか、もし禁止と書かれていても諦める必要はないのかといった、副業を円満に進めるための重要な事前準備について解説します。

トラブル防止の第一歩!就業規則の「副業・兼業」規定の確認

まずは、自社の就業規則に「副業」や「兼業」に関する規定があるかを確認しましょう。

就業規則は、社内のポータルサイトで閲覧できたり、人事・総務部に問い合わせることで確認できたりするのが一般的です。

規定の中身は会社によって様々で、「原則禁止」「許可制」「届出制」などがあります。

「原則禁止」と明記されている場合は特に注意が必要ですが、最近では政府の働き方改革推進の影響もあり、副業を解禁する企業も増えています。

まずは現状の会社のルールを正確に把握することが、リスク管理の第一歩です。

「副業禁止」でも諦めない!法律上の考え方と会社のホンネ

もし就業規則で「副業禁止」と書かれていても、すぐに諦める必要はありません。

実は、法律上、労働者が勤務時間外をどう過ごすかは基本的に自由であり、会社がそれを不当に制限することはできないとされています。

会社が副業を禁止する主な理由は、下記の3つを懸念しているためです。

  • 本業への支障(疲労によるパフォーマンス低下など)
  • 会社の信用失墜や情報漏洩のリスク
  • 競合他社での就労による利益相反

逆に言えば、これらの懸念事項に該当しない副業であれば、会社としても強く禁止できないケースも少なくありません。

特に育休中は本業の勤務時間がないため、「本業への支障」という理由は当てはまりにくいと言えるでしょう。

信頼関係を壊さない!「本業に支障をきたさない」という大原則

副業が許可されているかどうかにかかわらず、絶対に守らなければならない大原則は「本業に支障をきたさない」ことです。

育休中の副業であっても、例えば深夜まで作業をして体調を崩し、育児に影響が出たり、復職後のパフォーマンスが低下したりするようでは問題です。

また、会社のパソコンや備品を使ったり、業務で得た機密情報や顧客情報、社内ノウハウなどを副業に利用したりすることは、就業規則違反だけでなく、法的な問題に発展する可能性もあります。

会社との信頼関係を維持するためにも、節度とルールを守って活動することが何よりも重要です。

育児休業給付金と副業収入の関係を正しく理解して賢く稼ぐ

育休中の貴重な収入源である「育児休業給付金」。

副業をすることで、この給付金が減ったりもらえなくなったりしないか、という点は誰もが心配するところです。

実は、働き方さえ間違えなければ、給付金を満額もらいながら副業収入を得ることは可能です。

この章では、給付金の支給ルールと副業の関係について、誤解しやすいポイントを整理して解説します。

誤解が多い!給付金が減額される副業の具体的な条件とは?

育児休業給付金が減額されるのは、主に「育休中に元の会社で一時的に働く」など、雇用保険に加入している事業所で「賃金」を得た場合です。

その賃金の額と給付金の合計が、休業開始前の賃金の80%を超えると、超えた分だけ給付金が減額される仕組みになっています。

しかし、クラウドソーシングや個人で請け負う仕事など、雇用契約に基づかない「業務委託」の形で得る副業収入は、ここでの「賃金」には該当しません。

そのため、業務委託の副業でいくら稼いでも、このルールによる減額の対象にはならないのです。

この「雇用契約に基づく賃金か、そうでないか」という違いを正しく理解しておくことが非常に重要です。

在宅ワークの多くが該当!「一時的・臨時的」な仕事なら影響なし

ハローワークは、育休中の就労について「一時的・臨時的なもの」であれば、社会通念上、育児休業をしているとは言えなくなるようなものではない、という見解を示しています。

そして、その具体的な目安として「月に10日以下、かつ80時間以下」という基準を設けています。

在宅で行うウェブライターやデータ入力、アンケートモニターといった副業の多くは、この範囲内に収まる「一時的・臨時的な就労」とみなされるため、給付金の支給に影響を与えることはありません。

あくまで育児が主体であり、その合間に行う作業であるというスタンスで、働きすぎないように注意しましょう。

万が一のために知っておきたい、ハローワークへの申告が必要なケース

基本的には、業務委託による副業収入は申告不要ですが、もし就労時間や日数が基準を超えてしまった場合や、判断に迷うような働き方をした場合は、正直に管轄のハローワークに相談・申告することをおすすめします。

給付金の支給申請書には就労した日数を記入する欄がありますので、正直に記載する必要があります。

ここで虚偽の申告をしてしまうと、不正受給とみなされ、給付金の全額返還や、受け取った額の2倍の金額の納付を命じられる可能性もあります。

迷ったら隠さずに相談するという姿勢が、結果的に自分を守ることにつながります。

【総仕上げ】確定申告で絶対に間違えない!住民税の重要項目

ここまで、会社にバレないためには住民税の「普通徴収」が重要だとお伝えしてきました。

その手続きを行うのが、まさに確定申告の場面です。

ここでは、確定申告書のどこに注意すれば良いのか、具体的な項目を指し示しながら、絶対に間違えてはいけないポイントを改めて詳しく解説します。

この最後のステップを確実に実行することが、安心して副業を続けるための鍵となります。

運命の分かれ道!確定申告書【第二表】の住民税納付方法

確定申告書には、第一表と第二表があります。

会社バレを防ぐための最も重要な項目は、第二表の下部にある「住民税・事業税に関する事項」という欄です。

その中に「給与、公的年金等以外の所得に係る住民税の徴収方法」を選択する箇所があります。

ここで「自分で納付」にチェックを入れるか、「給与から差引き」にチェックを入れるかで、あなたの副業が会社に知られるかどうかの運命が分かれると言っても過言ではありません。

申告書を作成する際には、この項目を見落とさないよう、細心の注意を払いましょう。

絶対に選んではダメ!「給与から差引き(特別徴収)」の危険性

もしここで誤って「給与から差引き(特別徴収)」を選択してしまうと、どうなるでしょうか。

税務署は、あなたの本業の給与所得と副業所得を合算した総所得から住民税を計算し、その全額をあなたの会社(本業の勤務先)に通知してしまいます。

会社側は、その通知された金額に基づいて毎月の給料から住民税を天引きするため、自社の給与データから算出した税額と合わないことに「?」となり、給与以外の所得があること=副業の存在が発覚するのです。

この選択肢は、会社に副業を知られても良い人以外は、絶対に選んではいけない項目だと肝に銘じてください。

会社バレリスクをほぼゼロに!「自分で納付(普通徴収)」のメリット

一方、「自分で納付(普通徴収)」を正しく選択した場合、税務署は本業の給与にかかる住民税の情報だけを会社に通知します。

そして、副業所得にかかる住民税の納付書は、あなたの自宅住所宛に別途送付されます。

あなたは自宅に届いた納付書を使って、自分でコンビニや金融機関、スマホ決済などで税金を納めることになります。

これにより、会社はあなたの副業収入やそれに伴う住民税の増加を一切知ることができなくなり、会社に副業がバレる最大のリスクをほぼゼロにすることができるのです。

育児と両立!育休中副業を成功させるための時間管理術

育休中の時間は、赤ちゃんのペースに左右されることが多く、自分の時間を確保するのは至難の業です。

しかし、少しの工夫と心構えで、育児と両立しながら副業の時間を捻出することは可能です。

この章では、限られた時間を有効活用し、無理なく副業を続けるための具体的な時間管理のコツや考え方についてご紹介します。

ゴールデンタイム!「赤ちゃんのお昼寝時間」の活用術

育休中のママにとって、最もまとまった時間が取れるのは「赤ちゃんのお昼寝時間」です。

このゴールデンタイムをいかに有効活用できるかが、副業成功の鍵を握ります。

赤ちゃんが寝たら、溜まった家事を片付けたい気持ちをぐっとこらえ、まずは副業の時間と決めてしまいましょう。

例えば、1時間のお昼寝なら、最初の45分は副業に集中し、残りの15分で簡単な家事を済ませる、といったルールを自分の中で作ると効果的です。

事前にその日にやるべきタスクを明確にしておくと、PCを開いてから「何しようかな」と悩む時間がなくなり、スムーズに作業に取り掛かれます。

完璧は目指さない。「毎日5分でもOK」で継続するマインド

育児中は、予定通りに物事が進まないのが当たり前です。

「今日は1時間やるぞ!」と意気込んでも、赤ちゃんがぐずって全く作業ができない日もあるでしょう。

そんな時に「今日もできなかった…」と落ち込むのではなく、「5分でもパソコンを開けたからOK」と考えることが、長く続けるための秘訣です。

たとえ短時間でも、毎日少しずつでも継続することで、それが積み重なって成果となり、自信につながります。

完璧を目指さず、小さな一歩を自分自身で褒めてあげることが、モチベーションを維持する上で非常に重要です。

一人で抱え込まない!家族の理解と協力で自分の時間を作る

副業は一人で黙々と行うものですが、育児は一人でするものではありません。

パートナーや家族に、なぜ副業をしたいのか、家計のため、あるいは自分のキャリアのためといった理由をきちんと話し、理解と協力を得ることも大切です。

例えば、週末に1時間だけ赤ちゃんを見てもらい、その間に集中して作業する時間を作ってもらうだけでも、平日の精神的な負担は大きく変わります。

一人で全てを抱え込まず、周りを上手に頼ることで、心にも時間にも余裕が生まれ、結果的に副業も育児も前向きに取り組めるようになります。

お金だけじゃない!育休中副業で得られる3つの大きなメリット

育休中の副業は、もちろん収入を得ることが大きな目的ですが、その価値はお金だけにとどまりません。

社会とのつながりを保ち、新しいスキルを身につけることは、あなたの心に余裕をもたらし、復職後のキャリアにも良い影響を与えます。

この章では、副業がもたらす金銭面以外の素晴らしいメリットについてご紹介します。

社会とのつながりがもたらす精神的な安定と自己肯定感

育児は尊い仕事ですが、一日中赤ちゃんと二人きりでいると、社会から取り残されたような孤独感や、「自分は何も生み出していない」といった不安を感じることがあります。

副業を通じて、クライアントとメールでやり取りをしたり、自分のスキルで誰かの役に立ったりすることは、社会とのつながりを実感する絶好の機会です。

誰かから「ありがとう」と感謝される経験は、母親としてだけでなく、一人の個人としての自己肯定感を高め、精神的な安定にもつながります。

これは、お金には代えがたい大きなメリットと言えるでしょう。

ブランクをチャンスに!スキルアップで復職後のキャリアを強くする

育休期間は、キャリアのブランクではなく、新しいスキルを身につけるための貴重な「リスキリング期間」と捉えることもできます。

例えば、副業でウェブライティングを始めればライティングスキルやSEOの知識が身につき、Canvaデザイナーに挑戦すればデザインスキルが向上します。

これらのスキルは、復職後に社内で新しい業務を任されたり、より条件の良い会社への転職を考えたりする際の大きな武器になります。

副業を通じて得た実績やスキルを職務経歴書に記載することで、あなたの市場価値は確実に高まるのです。

自分の新たな可能性を発見!副業が天職になった先輩ママの事例

最初はほんのお小遣い稼ぎのつもりで始めた副業が、いつの間にか自分の天職になる、というケースも少なくありません。

例えば、趣味で続けていたハンドメイドアクセサリーの販売が口コミで広がり、育休後には本格的に自身のブランドを立ち上げた先輩ママもいます。

また、副業で始めたウェブデザインの仕事に夢中になり、復職せずにフリーランスとして独立した方もいます。

副業は、会社員という枠の中だけでは見つけられなかった、自分自身の新たな可能性や本当にやりたいことに気づかせてくれるきっかけにもなり得るのです。

まとめ:安心して育休中の副業を始めるための最重要ポイント

ここまで、育休中の副業について、バレないための方法からおすすめの仕事、税金の話まで詳しく解説してきました。

たくさんの情報がありましたが、最後に、あなたが安心して一歩を踏み出すために、最も重要なポイントを改めて確認しておきましょう。

このまとめを読んで、あなたの育休中副業プランを完成させてください。

育休中副業で成功するための3つの鉄則

1. バレないためには「住民税の普通徴収」が命!

2. 稼ぐ上限は「所得20万円」と「月80時間」を意識!

3. まずは「スキル不要の簡単な副業」から挑戦!

会社にバレないためには「住民税の普通徴収」が最重要!

育休中の副業を会社に知られずに行うための最大の秘訣は、確定申告の際に住民税の納付方法を「自分で納付(普通徴収)」にすることです。

これにより、副業分の住民税の通知が会社に行くことがなくなり、バレるリスクを劇的に下げることができます。

副業所得が年間20万円を超えて確定申告をする際には、この項目を絶対に忘れないようにしましょう。

給付金を守りながら稼ぐには「所得20万円」と「月80時間」

安心して稼ぐためのマジックナンバーは「所得20万円」と「月80時間」です。

副業の所得が年間20万円以下であれば、原則として確定申告が不要になり、税金手続きの負担が軽くなります。

また、副業の労働時間を月80時間以内に抑えることで、育児休業給付金が減額される心配もありません。

この2つの基準を意識しながら、無理のない範囲で副業計画を立てることが賢い稼ぎ方のコツです。

まずは「アンケートモニター」や「ウェブライター」から始めよう

何から始めるか迷ったら、まずは特別なスキルがなくても始められる副業に挑戦してみましょう。

マクロミル」などのアンケートモニターや、「クラウドワークス」での簡単なデータ入力やウェブライターの仕事は、副業の第一歩として最適です。

小さな成功体験を積み重ねることで自信がつき、より専門的な仕事へステップアップしていく道も見えてきます。

育児という尊い仕事と両立しながら、あなたらしい働き方を見つけ、充実した育休期間を過ごしてください。

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