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**メルカリでのハンドメイド売上は失業保険の収入申告が必要!減額されないためのポイントと具体的な書き方

失業保険をもらいながら、趣味や特技を活かしてメルカリでハンドメイド作品を販売したいと考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし同時に「この売上は収入として申告する必要があるの?」「申告したら失業保険が減額されたり、もらえなくなったりするのでは…」といった、お金に関するたくさんの不安を感じているかもしれません。

この記事では、そんなあなたの悩みを一つひとつ丁寧に解決します。

失業保険の受給中にメルカリで得たハンドメイドの売上をどのように扱えば良いのか、具体的な申告書の書き方から、損をしないための収入の計算方法、注意すべきペナルティまで、初心者の方にも分かりやすく、具体的なステップで徹底的に解説します。

この記事を最後まで読めば、ルールを正しく理解し、安心してハンドメイド活動を続けられるようになります。

目次

【結論】失業保険受給中のメルカリでのハンドメイド売上は収入として申告が必須です

まず最も重要な結論からお伝えします。

失業保険をもらっている間に、メルカリなどのフリマアプリでハンドメイド作品を販売して得たお金は、金額の大小にかかわらず「収入」としてハローワークに申告する義務があります。ここでは、なぜ申告が必要なのか、そして正しく申告することの重要性について解説します。

メルカリでのハンドメイド販売は失業保険の申告対象となる労働に該当する可能性があります

失業保険は、働く意思と能力があるにもかかわらず仕事に就けない方の生活を支え、一日も早い再就職を援助するための大切な制度です。

そして、失業認定日にハローワークへ提出する「失業認定申告書」では、認定対象となる期間中に働いたかどうかを報告する必要があります。

メルカリでハンドメイド作品を販売する行為は、作品を制作し、値段をつけ、お客様とやり取りし、梱包・発送するという一連の作業が伴うため、「労働」や「内職・手伝い」と見なされる可能性が非常に高いです。

たとえ自宅で好きな時間に行う活動であっても、それによって対価(売上)を得ている以上、申告の対象となることをまず大前提として理解しておきましょう。趣味の延長線上であっても、お金のやり取りが発生すれば申告は必要です。

なぜメルカリの売上を収入として申告しなければならないのかその理由を解説します

申告が必要な最大の理由は、失業保険制度の公平性を保つためです。

もし収入があるにもかかわらず申告しない人がいると、その分だけ制度の財源が不当に使われることになり、本当に支援が必要な人に制度が行き渡らなくなってしまう恐れがあります。

ハローワークは、あなたが申告した収入の状況を見て、「現在も失業の状態にあるかどうか」を客観的に判断します。

メルカリでのハンドメイド販売による収入は、あなたの生活費の一部を補うものと見なされるため、失業保険の支給額を調整する必要があるかどうかを判断するために、正確な情報が必要不可欠となるのです。正直に申告することが、制度を正しく利用するための第一歩です。

正しく申告すれば失業保険が全くもらえなくなるわけではないので安心してください

「申告したら、苦労して得た売上が水の泡になるどころか、失業保険までもらえなくなるのでは?」と心配になるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

メルカリでのハンドメイド収入があったからといって、即座に失業保険の支給がゼロになるわけではないのです。

収入額に応じて支給額が調整(減額)されたり、支給が後ろ倒し(先送り)になったりする仕組みはありますが、ルールに沿ってきちんと申告をすれば、受給資格そのものを失うことはありません。

むしろ、申告をせずに隠しておくことの方が、後述する「不正受給」という大きなリスクを伴います。正しい知識を身につけ、誠実に手続きを行うことが何よりも大切です。

失業保険の申告で重要になるメルカリでの収入と売上の違いを徹底解説します

申告が必要なのは分かったけれど、「一体いくらを収入として申告すればいいの?」という疑問が湧いてきますよね。

ここで非常に重要なのが「売上」と「収入(所得)」の違いを正しく理解することです。メルカリで表示される販売価格の合計が、そのまま申告する金額になるわけではありません。ここではその違いと、正しい収入の計算方法を詳しく見ていきましょう。

あなたが申告すべきなのはメルカリでの売上金額そのものではないことを理解しましょう

多くの人が誤解しがちな最大のポイントですが、ハローワークに申告するのは、メルカリでの「売上」の総額ではありません。

申告するのは、売上からハンドメイド作品を作るためにかかった「必要経費」を差し引いた、あなたの手元に利益として残る「収入(所得)」の部分です。

例えば、1,000円で作品が売れたとしても、その作品を作るのに材料費や送料で400円かかっていれば、収入として計算されるのは差額の600円が基準となります。この違いを理解することが、損をしない申告の第一歩です。

ハンドメイド販売における収入とは売上から必要経費を差し引いた金額のことです

具体的に、申告する収入額は以下の計算式で算出します。

【収入(所得)= 売上総額 ー 必要経費】

「売上総額」とは、一定期間内(通常は前回の失業認定日から次の認定日の前日まで)にメルカリで売れたハンドメイド作品の販売価格の合計です。

そこから、作品制作や販売にかかった費用を「必要経費」として差し引きます。この計算を正確に行うために、日頃から売上と経費の記録をしっかりつけておくことが非常に重要になります。レシートや領収書は必ず保管しておきましょう。

メルカリでのハンドメイド販売で経費として認められるものの具体例を紹介します

ハンドメイド販売における必要経費には、様々なものが含まれます。どこまでが経費になるのか、具体例を見てみましょう。

  • 材料費:アクセサリーを作るためのビーズや金具、布小物を作るための生地や糸など
  • 梱包材費:作品を発送するための封筒や段ボール、緩衝材(プチプチ)、OPP袋、テープなど
  • 販売手数料:メルカリで売れた際に引かれる10%の手数料
  • 送料:購入者に商品を届けるための配送料金(らくらくメルカリ便、ゆうゆうメルカリ便など)
  • その他:作品撮影に使う背景シートや、デザインの参考にする書籍代など、販売に直接関連するもの

これらの費用を証明するレシートやクレジットカードの明細、ネット購入の領収書データは必ず保管し、いつでも提示できるように整理しておくことが大切です。経費を漏れなく計上することが、収入額を正しく計算する鍵です。

失業保険の認定日に提出する失業認定申告書の具体的な書き方をステップで紹介します

それでは、実際にハローワークへ提出する「失業認定申告書」には、どのように記入すれば良いのでしょうか。

初めての方でも迷わないように、メルカリでのハンドメイド収入があった場合の具体的な書き方を、ステップに沿って分かりやすくご説明します。不安な方は、この章を参考にしながら事前に準備を進めてみてください。

メルカリでのハンドメイド販売を行った場合の失業認定申告書の記入箇所を確認しましょう

失業認定申告書には、「失業の認定を受けようとする期間中に、就職、就労又は内職・手伝いをしましたか。」という質問項目があります。

メルカリでのハンドメイド販売は、この「内職・手伝い」に該当するため、選択肢の「ア. した」に〇をつけます。

そして、その下にあるカレンダー部分に、実際に作業(制作、梱包、発送など)をした日に〇をつけます。収入があった日には、その日付と経費を引いた後の収入額を正確に記載します。作業だけして収入がなかった日も、〇は必要なので注意しましょう。

収入があった日や金額を正確に記載するためのハンドメイド売上管理のコツを伝授します

正確な申告のためには、日々の記録が不可欠です。完璧な帳簿でなくても大丈夫なので、簡単な方法で記録を始めましょう。

  1. 管理ツールを決める:スマートフォンのメモアプリ、Excelやスプレッドシート、簡単なノートなど、自分が続けやすいものを選びます。
  2. 記録する項目を決める:「日付」「売れた商品名」「売上額」「材料費」「送料」「販売手数料」「差引収入額」などを記録します。
  3. 収入があった日を把握する:メルカリの場合、商品が売れて取引が完了し、売上金がアプリ内に反映された日を「収入があった日」とするのが一般的です。
  4. 定期的に集計する:失業認定日の前に、申告期間内の売上と経費を正確に集計できるように準備しておくことが、スムーズな申告につながります。

この記録は、後々確定申告が必要になった場合にもそのまま使えます。

申告書の書き方で不安な点はハローワークの窓口で正直に相談することが一番の近道です

もし申告書の書き方に少しでも分からない点や不安なことがあれば、決して自己判断で済ませず、必ず失業認定日の当日にハローワークの職員に質問しましょう。

メルカリでハンドメイド作品を販売したのですが、この場合の収入の計算方法や記入方法はこれで合っていますか?」と、準備した記録を見せながら正直に尋ねることが最も確実で安全な方法です。

職員の方は制度の専門家ですので、あなたの状況に合わせて丁寧に教えてくれます。隠したり、曖昧にごまかしたりすることが最も避けるべき行動です。

メルカリでのハンドメイド収入を申告すると失業保険の支給額はどう変わるのか解説します

多くの人が最も気になるのが、「収入を申告したら、失業保険はいくら減ってしまうのか?」という点でしょう。

収入があった場合の失業保険の扱いは、収入額や労働時間に応じて、主に「減額」「先送り」「影響なし」の3つのパターンに分かれます。ここでは、メルカリでのハンドメイド収入が失業保険の支給額にどのように影響するのか、その仕組みを詳しく解説します。

一定額以上の収入があると失業保険が減額される仕組みについて詳しく説明します

申告した1日あたりの収入額が一定の基準を超えると、その日の失業保険(基本手当)が減額されることがあります。

この基準額は、前職の賃金から計算される「基本手当の日額」や、毎年見直される「控除額」によって個人差があるため、一概に「いくらまでなら大丈夫」とは言えません。

基本的には、(1日の収入額 ー 控除額)+ 基本手当の日額が、前職の賃金日額の80%を超える場合に、その超えた分が減額されるという仕組みです。

詳しい計算は複雑なため、ご自身のケースについてはハローワークで確認するのが最も確実です。

支給が減額ではなく先送りになるケースとハンドメイド収入の関連性について

収入額がさらに多くなり、労働時間も一定の基準(原則として1日4時間以上)を超えた場合は、その日は「就労した日」と見なされます。

この場合、その日の分の失業保険は減額されるのではなく、支給が「先送り(不支給)」となります。

これは失業保険がもらえなくなるわけではなく、受給期間の満了日までに受け取れなかった分が後ろにずれて、後日受け取れるという仕組みです。つまり、ハンドメイド活動に多くの時間を費やした日は、支給が先送りになる可能性があると覚えておきましょう。

メルカリでのハンドメイド売上があっても満額支給されるケースの条件とは何でしょうか

実は、メルカリでハンドメイドの収入があっても、失業保険が満額支給されるケースもあります。

それは、1日あたりの収入額が、ハローワークが定める一定の「控除額」を下回る場合です。この控除額は毎年8月1日に改定されますが、この金額の範囲内での収入であれば、失業保険の支給額に影響はありません。

ただし、収入がゼロではないので、申告自体は必ず必要です。少額だからといって申告を怠ると不正受給になるため、金額にかかわらず正直に申告する姿勢が大切です。

失業保険の不正受給にならないためにメルカリのハンドメイド売上申告で注意すべき点

ルールを知らずに、あるいは意図的に収入の申告を怠ると、「不正受給」と判断されてしまう可能性があります。

不正受給には非常に厳しいペナルティが科されるため、絶対に避けなければなりません。ここでは、そうした最悪の事態に陥らないために、メルカリのハンドメイド売上を申告する際に特に注意すべき点について解説します。

メルカリでの少額の売上だから大丈夫だろうという油断が不正受給につながる危険性

「月に数千円程度の売上だから、申告しなくてもバレないだろう」という考えは非常に危険です。

失業保険の制度上、収入の申告は金額の大小を問いません。たとえ100円の収入であっても、申告する義務があります。

この「少額だから」「お小遣い稼ぎだから」という油断が、結果的に不正受給と見なされる最も多い原因の一つです。メルカリでのハンドメイドの売上は、たとえ趣味の感覚であっても、申告が必要な収入であることを常に忘れないでください。

ハンドメイドの収入申告を怠った場合に科される厳しいペナルティについて

もし収入の申告を怠ったことが発覚した場合、非常に厳しい処分が待っています。軽い気持ちが取り返しのつかない事態を招く可能性があります。

不正受給の主なペナルティ

1. 支給停止(処分日以降の支給がすべてストップ)
不正が発覚した日以降、一切の基本手当が受けられなくなります。

2. 返還命令(不正に受給した額の全額返還)
不正があった日以降に受け取った失業保険の全額を返還しなければなりません。

3. 納付命令(返還額の最大2倍の金額を納付)
ペナルティとして、返還する金額とは別に、不正に受給した額の最大2倍の金額の納付が命じられます。これが「3倍返し」とも呼ばれるもので、経済的に非常に大きな負担となります。

軽い気持ちで行った申告漏れが、将来を左右するほどの深刻な事態に発展する可能性があるのです。

マイナンバー制度によってメルカリの売上と収入はハローワークに把握されやすくなっています

「どうせバレない」という考えは、もはや通用しない時代になっています。

マイナンバー制度の導入により、行政機関は個人の収入情報を以前よりも格段に連携・把握しやすくなりました。メルカリなどのプラットフォーム事業者は、一定以上の売上がある個人の情報を税務署に報告する義務を負う場合があります。

そして、その情報はマイナンバーを通じてハローワークとも連携される可能性があります。デジタルの記録は残りやすく、後から調査で発覚するケースも少なくありません。正直に申告するのが最も安全な道です。

ハンドメイド作家が失業保険を受給しながらメルカリで賢く活動するためのコツ

厳しい話が続きましたが、ルールを正しく守れば、失業保険を受けながらハンドメイド活動をすることは十分に可能です。

むしろ、将来の自立に向けた有意義な活動にもなり得ます。ここでは、制度を賢く利用しながら、安心してメルカリでのハンドメイド販売を続けるための具体的なコツをご紹介します。

失業保険の受給に影響が出にくいメルカリでのハンドメイド販売のペースを考えましょう

失業保険の減額や先送りをできるだけ避けたいのであれば、ハンドメイド活動のペースを意識的に調整することが有効です。

例えば、1日の作業時間を4時間未満に抑える、1日の収入が控除額を大きく超えないように販売する個数や出品のタイミングを調整する、といった工夫が考えられます。

失業期間中は、あくまで求職活動がメインであることを念頭に置き、ハンドメイド販売は無理のない範囲で、生活や失業保険の受給に影響が出ないペースで行うのが賢明な判断と言えるでしょう。

売上や経費の記録をしっかりつけて確定申告にも備えることの重要性について

失業保険の申告のために始めた売上や経費の記録は、実は将来の確定申告にも直接役立ちます。

ハンドメイド販売による年間の所得(売上から経費を引いた額)が一定額を超えると、確定申告をして所得税を納める義務が発生します。

給与所得がない場合(失業中の年など)は所得が48万円、給与所得がある場合は副業の所得が20万円を超えると確定申告が必要です。日頃から帳簿をつけておくことで、確定申告の時期に慌てずに済みます。この期間を、事業主としての基礎的なお金の管理を学ぶ良い機会と捉えることもできます。

メルカリ以外のハンドメイド販売サイトminneやCreemaでの売上も申告対象です

この話はメルカリだけに限りません。

もしあなたが、minne(ミンネ)Creema(クリーマ)といった他のハンドメイドマーケットプレイスや、BASE(ベイス)などで開設した自身のネットショップで作品を販売している場合、そこで得た売上もすべて同様に失業保険の収入申告の対象となります。

複数のサイトで販売している場合は、すべてのサイトの売上と経費を合算して収入を計算し、申告する必要があることを忘れないでください。申告漏れがないように注意しましょう。

失業保険の受給中にメルカリでのハンドメイド販売が就職と見なされる基準とは

ハンドメイド販売の規模が大きくなると、「これは内職ではなく、事業を開始した(=就職した)状態ではないか?」と判断される可能性があります。

そうなると、失業保険の受給資格そのものを失ってしまいます。ここでは、どのような状態になると「就職」と見なされるのか、その判断基準について解説します。

ハンドメイド販売が事業として認められると失業保険の受給資格を失う可能性があります

客観的に見て、その活動によって自立した生計を立てられると判断された場合、ハンドメイド販売は「事業の開始」と見なされ、失業保険の受給は停止となります。

例えば、継続的に多くの収入を得ている、活動に多くの時間を費やしている、法人を設立した、事務所を構えた、といった状況が該当します。

これは、条件を満たせば再就職手当などの支給対象になる可能性もありますが、「失業の状態」ではなくなるため、基本手当の受給はできなくなります。

開業届を提出している場合はメルカリでのハンドメイド収入の申告方法が変わります

もしあなたが、個人事業主として税務署に「開業届」を提出している場合、その時点で「事業を開始した」と見なされるのが一般的です。

この場合、失業保険の受給資格はなくなり、代わりに再就職手当の対象となるかなどをハローワークに確認する必要があります。

開業届を出すタイミングは、ハンドメイド販売を本格的な事業として確立していく覚悟ができた時と考えるべきで、失業保険の受給期間中に行う場合は特に慎重な判断が求められます。

ハローワークが就職や就労と判断する具体的な活動時間や収入の目安について

「就職」かどうかの判断には、全国共通の明確な金額や時間の基準があるわけではなく、最終的には管轄のハローワークが個別の状況に応じて総合的に判断します。

しかし、一般的には雇用保険の加入要件である「1週間の労働時間が20時間以上」という基準が一つの目安になります。

ハンドメイド販売の場合も、活動の継続性や収入額、契約の有無などを元に判断されるため、活動が本格的になってきたと感じたら、隠さずに早めにハローワークに相談することが重要です。

メルカリでのハンドメイド収入申告に関するよくある質問とその回答をまとめました

ここまで解説してきた内容以外にも、個別のケースで様々な疑問が出てくることでしょう。

ここでは、失業保険受給中のメルカリでのハンドメイド収入申告に関して、特に多くの人が抱きがちな質問とその回答をQ&A形式でまとめました。あなたの疑問もここで解決するかもしれません。

ハンドメイドの材料費が高くメルカリの売上から計算すると収入がマイナスの場合の申告は?

材料費などの経費が売上を上回ってしまい、計算上の収入(所得)が赤字(マイナス)になった場合でも、申告は必要です。

働いた(作業した)ことには変わりはないため、失業認定申告書のカレンダー部分で作業した日には〇をつける必要があります。

収入の欄には正直に「0円」と記載し、窓口で「経費が上回り赤字でした」と口頭で伝えましょう。収入がなかったからといって、活動した事実そのものを申告しない、ということにはならないので注意してください。

失業保険の待機期間中にメルカリでハンドメイド作品が売れた場合の収入申告はどうする?

失業保険の申し込み後、最初の7日間は「待機期間」と呼ばれ、この期間は一切の失業保険が支給されません。

この待機期間中にメルカリでの販売活動を含め、収入を伴う労働をしてしまうと、待機期間がその日数分だけ延長されてしまい、結果的に支給開始が遅れてしまいます。

そのため、少なくともこの7日間は、制作や販売、発送といった活動は控えるのが賢明です。もし収入が発生した場合は、正直に申告し、ハローワークの指示に従ってください。

友人へのプレゼント用に作ったハンドメイド作品の材料費は経費になりますか?

経費として認められるのは、あくまでメルカリなどで販売し、売上を得るために直接かかった費用のみです。

ご友人へのプレゼントや、自分自身で使うために作った作品の材料費は、販売活動とは関係がないため、必要経費に含めることはできません。

同様に、販売目的ではなく趣味で作ったものの材料費も経費にはなりません。売上と経費は、一対一で対応していることを意識して、正確に管理することが大切です。

確定申告と失業保険の収入申告は別物なので両方の手続きを忘れないようにしましょう

失業保険の申告をしていれば、税金関係の手続きは不要だと思っていませんか?それは大きな間違いです。

ハローワークへの「失業保険の収入申告」と、税務署への「確定申告」は全く別の手続きです。ここでは、両者の違いと、ハンドメイド販売の収入がある場合に確定申告が必要になるケースについて解説します。

失業保険の収入申告とは別にメルカリのハンドメイド売上は確定申告が必要な場合があります

ハローワークへの申告は、あくまで失業保険の支給額を決定するための手続きです。

一方で、確定申告は、1年間の所得を計算し、国に所得税を納めるための手続きです。

メルカリでのハンドメイド販売で得た収入は「雑所得」または「事業所得」として、所得税の課税対象となります。

そのため、失業保険の申告とは別に、ご自身の所得状況に応じて確定申告を行う必要があるかどうかを確認しなければなりません。

ハンドメイド販売による所得が年間20万円または48万円を超えた場合の確定申告について

確定申告が必要になる所得の基準額は、あなたの状況によって異なります。

会社員など他に給与をもらっている人が副業としてハンドメイド販売を行い、その所得(売上から経費を引いた額)が年間で20万円を超えた場合、確定申告が必要です。

他に給与所得がなく、ハンドメイド販売の所得が年間48万円(基礎控除額)を超える場合も確定申告が必要になります。失業保険の給付金自体は非課税なのでこの所得計算には含まれませんが、メルカリでの収入は課税対象のため、この基準を覚えておきましょう。

確定申告と失業保険の申告で収入の計算方法に違いはあるのか解説します

収入の計算方法、つまり「売上から経費を引く」という基本的な考え方は、失業保険の申告でも確定申告でも同じです。

日頃からつけている売上と経費の記録は、両方の手続きでそのまま活用できます。

ただし、申告する対象期間が異なります。この違いをしっかり理解しておくことが重要です。

手続きの種類 対象期間 提出先
失業保険の収入申告 前回の認定日から次の認定日の前日まで(約4週間) ハローワーク
確定申告 1月1日から12月31日まで(1年間) 税務署

失業保険の申告を毎月行っていても、年間の所得が基準を超えれば確定申告は別途必要になります。

まとめ

最後に、この記事で解説してきた重要なポイントを改めて振り返ります。

失業保険を受給しながらメルカリでハンドメイド販売をすることは、ルールを守れば決して怖いことではありません。正しい知識を身につけて、安心してあなたの創作活動を続けていきましょう。

安心してハンドメイド活動を続けるための3つのポイント

1. 正直に申告する
この記事を通して最もお伝えしたかったことは、メルカリでのハンドメイドの売上は、金額の大小にかかわらず正直に収入として申告する、という点です。これが、不正受給のリスクを避け、安心して失業保険を受給し続けるための大原則です。

2. ルールを正しく理解する
申告の義務や減額の可能性など、少し厳しいルールに感じるかもしれませんが、これらは制度の公平性を保つために必要なものです。仕組みを正しく理解し、活動のペースを調整すれば、失業保険というセーフティネットに支えられながら、将来の可能性につながるハンドメイド活動を楽しめます。

3. 不安なことは相談する
もし、この記事を読んでもまだ解決しない疑問や、ご自身のケースでの具体的な判断に迷うことがあれば、決して一人で抱え込まないでください。最も確実で安心なのは、管轄のハローワークの窓口で直接相談することです。誠実な相談者に対して、高圧的な態度をとるようなことはありませんので、安心して頼ってみましょう。

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