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【実例で学ぶ】X投資詐欺アカウントの見分け方|危険なDMの手口から身を守る全知識

最近、X(旧Twitter)を使っていると、「簡単に儲かる」といった魅力的な投資の誘いがダイレクトメッセージ(DM)で届いたり、タイムラインで見かけたりすることが増えていませんか。

しかし、その多くはあなたの資産を狙う悪質な投資詐欺かもしれません。

この記事では、投資の知識がない初心者の方でも安心してXを利用できるように、投資詐欺アカウントの具体的な見分け方や、実際に使われる巧妙なDMの手口を豊富な実例とともに徹底的に解説します。

この記事を最後まで読めば、怪しいアカウントやメッセージを瞬時に見抜き、あなたの大切な資産を詐欺から守るための具体的な知識と行動が身につきます。

目次

結論から解説!X投資詐欺アカウントとDMの最も重要な見分け方

多くの情報の中から、まず最初に知っておくべき最も重要なポイントを解説します。

時間がなくてもここだけは押さえておけば、大半の投資詐欺を見抜くことができます。

Xで怪しいと感じたときに、すぐに確認できる詐欺アカウントとDMの核心的な特徴を学びましょう。

投資詐欺アカウントはプロフィール写真と自己紹介文が不自然である

まず確認すべきは、アカウントの顔であるプロフィールです。

投資詐欺アカウントの多くは、フリー素材のモデルの写真や、海外のインフルエンサーの無断転載写真を使用しているケースが非常に多いです。

特に、不自然に美男美女であったり、高級腕時計や高級車をこれ見よがしに写していたりする場合は注意が必要です。

自己紹介文には「自由な生活」「FIRE達成」「月収7桁」といった誰もが羨むような言葉が並んでいますが、具体的にどのような事業や投資で成功したのかという経歴が曖昧です。

ちなみに「FIRE」とは”Financial Independence, Retire Early”の略で、経済的に自立して早期退職を目指すライフスタイルのことですが、詐欺師はこうした魅力的な言葉を悪用します。

このような現実離れしたプロフィールは、ユーザーの羨望や憧れの感情を煽り、冷静な判断を失わせるための典型的な手口です。

詐欺的な手口のDMは必ずLINEや別のアプリへの誘導がある

XのDMは、あくまで詐欺師があなたに接触するための入り口に過ぎません。

やり取りがある程度進むと、彼らは必ずと言っていいほど「もっと詳しい話はLINEで」「限定情報をこちらのグループで共有します」といった口実で、外部のコミュニケーションツールへ誘導しようとします。

これは、Xの運営による監視の目から逃れ、よりクローズドな環境であなたを洗脳し、金銭をだまし取るための手口です。

LINEなどの閉鎖的な空間では、詐欺師にとって都合の悪い証拠が残りにくく、第三者の介入もないため、違法な勧誘や心理的な圧迫をかけやすくなります。

したがって、DMでLINEのID交換や他のサイトへの登録を求められた時点で、それは投資詐欺であると断定してほぼ間違いありません。

Xで見分けるべき投資詐欺の典型的な手口は儲け話の過剰なアピール

投資には必ずリスクが伴います。

しかし、詐欺師たちはその事実を隠し、「元本保証」「月利30%」「絶対儲かる」といったあり得ない好条件を提示してきます。

日本の法律(金融商品取引法)では、元本保証を謳うこと自体が禁止されている場合があるほど、リスクのない投資は存在しません。

彼らのタイムラインやDMには、札束の写真、高級ブランド品の数々、海外旅行の様子など、羽振りの良さをアピールする投稿で溢れています。

これは、あなたに「この人についていけば自分もこうなれるかもしれない」という錯覚を抱かせるための演出です。

冷静に考えれば非現実的な儲け話には、絶対に乗らないという強い意志を持つことが重要です。

Xで急増中!知っておくべき投資詐欺の巧妙な手口の具体例

詐欺の手口は年々巧妙化しており、一見すると詐欺だとは気づきにくいケースも増えています。

ここでは、実際にXで報告されている代表的な投資詐欺の手口を具体的に紹介します。

これらのパターンを知っておくことで、いざという時に冷静に対処できるようになります。

有名人や著名な投資家になりすましたアカウントを使った投資詐欺の手口

詐欺師は、社会的な信用がある有名人や、実績のある投資家の名前と写真を無断で使用して偽のアカウントを作成します。

そして、本物のアカウントと見分けがつきにくいように、過去の発言をコピーして投稿したりします。

その上で、「非公開で教えている特別な投資手法」「フォロワー限定の優良銘柄情報」といった甘い言葉でDMを送り、偽の投資サイトや詐欺的な情報商材の購入へ誘導します。

なりすましアカウントの見分け方

  • 公式マークの有無:本物は青や金、グレーの認証バッジが付いていることが多いです。ただし、詐欺師がこれを偽造する画像を使うこともあるため、マークだけに頼るのは危険です。
  • ユーザー名(@以下)の確認:公式サイトや本人の別SNSで公表されているユーザー名と完全に一致するか確認します。「_(アンダーバー)」が一つ多い、o(オー)が0(ゼロ)になっているなど、僅かな違いは詐欺のサインです。
  • フォロワー数と質:本物に比べてフォロワーが極端に少ない、または不自然な海外アカウントばかりの場合は偽物です。

少しでも怪しいと感じたら、アカウント名やIDが公式サイトで公表されているものと少しでも違う場合は、なりすましを疑うべきです。

恋愛感情や親近感を利用して投資に誘導するロマンス投資詐欺の手口

この手口は、まずターゲットと親密な関係を築くことから始まります。

詐欺師は、あなたの趣味や投稿に共感するようなメッセージを送り、毎日こまめに連絡を取り合うことで、少しずつ信頼関係や恋愛感情に似た気持ちを育てていきます。

そして、あなたが心を許したタイミングで、「二人で将来のために資産を作らないか」「私が成功した投資方法をあなただけ特別に教える」といった形で、巧みに投資話を持ちかけます。

信頼している相手からの誘いであるため、疑うことなく応じてしまいやすいのがこの手口の恐ろしい点です。

特に、海外在住を名乗る人物からのアプローチには注意が必要です。国際ロマンス詐欺は非常に多く報告されています。

未公開株や最新の仮想通貨の嘘の情報で誘う典型的な投資詐欺の手口

近々上場予定の未公開株を今だけ安く買える」「次に100倍になることが確定している仮想通貨がある」といった、一般には出回らないはずのインサイダー情報のようなものをちらつかせてくるのも、古典的ですが今なお使われる手口です。

彼らは、架空の企業のウェブサイトやもっともらしい目論見書を用意するなど、非常に手の込んだ準備をしています。

そして、「このチャンスは今しかない」「限定〇名様まで」といった言葉であなたの判断を急がせ、冷静に調べる時間を与えません。

金融庁のウェブサイトなどで正規に登録された業者でなければ、このような勧誘はすべて詐欺だと考えてください。

危険な投資詐欺アカウントのプロフィールから見分けるチェックポイント

詐欺アカウントは、そのプロフィールにいくつかの共通した特徴を持っています。

DMが届いたり、タイムラインで見かけたりした際に、相手のプロフィールページを訪れて以下の点をチェックするだけで、リスクを大幅に減らすことができます。

具体的な確認ポイントを学びましょう。

チェック項目 詐欺アカウントの特徴
アカウント作成日 ごく最近(数日~数週間以内)に作成されている。
フォロー/フォロワー比 フォロー数が異常に多い、またはフォロワーが不自然なアカウントばかり。
プロフィール写真 現実離れした美男美女、高級品、フリー素材や無断転載の疑い。
自己紹介文 「FIRE」「自由な生活」など抽象的な成功アピールばかりで経歴が不明。
リンク LINEへの誘導リンクや、正体不明のブログ・サイトへのリンクが貼られている。

Xの投資詐欺アカウントは作られたばかりでフォロワーが少ない傾向

詐欺アカウントは、通報によって凍結されることが多いため、頻繁に新しいアカウントを作成し直す必要があります。

そのため、プロフィールを確認した際にアカウントの作成年月日がごく最近(例えば、数週間以内)である場合は、詐欺を疑うべき重要なサインです。

また、フォロワー数に対してフォロー数が異常に多い、あるいはフォロワーを購入しているため不自然な海外アカウントばかりである、といった特徴も見られます。

投稿数も少なく、活動履歴が浅いアカウントからの投資の誘いは非常に危険です。

投資詐欺アカウントの投稿内容は豪華な生活を見せびらかすものばかり

詐欺アカウントのタイムラインは、彼らが演出したい「成功者」のイメージで埋め尽くされています。

高級ホテルのラウンジでの写真、ブランド物のショッピング、札束の画像など、金銭的な成功を過度にアピールする投稿が目立ちます。

しかし、その人物の日常的なつぶやきや、人間性が感じられるような投稿はほとんどありません。

すべての投稿が「投資で儲かっている自分」をアピールするためだけに作られており、非常に一貫性がある一方で、現実味に欠けています。

このようなアカウントは、あなたを騙すための舞台装置だと考えましょう。

怪しいアカウントは特定の投資への誘導やDMを促す投稿に偏っている

彼らの投稿の最終的な目的は、あなたを自分たちの詐欺スキームに引き込むことです。

そのため、投稿の最後には決まって「詳細はプロフリンクから」「興味がある方はDMください」といった文言が添えられています。

また、特定のFX自動売買ツールや、正体不明の仮想通貨プロジェクトなど、一つの投資対象だけを執拗に宣伝している場合も要注意です。

健全な投資家は、様々な情報や考え方を発信するものですが、詐欺アカウントは自分たちの商品やサービスに誘導することしか考えていません。

あなたにも届くかもしれない投資詐欺DMの具体的な手口と文章例

詐欺師があなたを罠にかけるための最初のステップがDMです。

ここでは、実際に使われるDMの具体的な手口と、その文章例を紹介します。

これらのパターンを覚えておくことで、怪しいDMが届いた時に「これは詐欺の手口だ」と即座に気づくことができます。

「あなただけに特別な情報」と優越感を煽る投資詐欺DMの手口

「あなたのプロフィールを拝見して、とても優秀な方だと思いました。そんなあなたにだけ、私が使っている特別な投資情報をお教えします。」

このようなDMは、相手に特別感を与え、気分を良くさせて警戒心を解くための常套手段です。

人間は「自分だけが選ばれた」と感じると、その話を信じやすくなる心理があります。

しかし、冷静に考えれば、見ず知らずの相手に何のメリットもなしに、儲かる話を教える人などいるはずがありません。

このようなDMは、不特定多数に同じ内容を送りつけているだけなので、絶対に信用してはいけません。

投資詐欺のDMは簡単なアンケートから個人情報を抜き取る手口も使う

「簡単なアンケートに答えるだけで、投資に役立つ情報をプレゼントします」といった形で、個人情報を聞き出そうとする手口もあります。

アンケートの内容は、「現在の年収は?」「投資経験はありますか?」「どのくらいの資金を考えていますか?」といったもので、あなたの経済状況や投資への関心度を探るためのものです。

ここで得た情報をもとに、詐欺師はあなたに合わせた最適な詐欺のシナリオを組み立ててきます。

安易に個人情報を渡してしまうと、後で執拗な勧誘を受けたり、他の詐欺グループに情報が売られたりする危険性もあります。

DMで送られてくる怪しいURLやアプリは投資詐欺の入り口である

DMでのやり取りの中で、詐欺師は「詳しい資料はこちらのサイトで」「このアプリで取引します」などと言って、URLリンクをクリックさせたり、特定のアプリをダウンロードさせたりしようとします。

これらのリンク先は、あなたの個人情報やクレジットカード情報を盗むためのフィッシングサイトであったり、偽の取引画面を見せて入金させるための詐欺アプリであったりします。

「フィッシングサイト」とは、本物のサイトそっくりに作られた偽サイトのことで、入力したIDやパスワードを盗み取ることが目的です。

公式のアプリストア以外からのアプリのインストールは絶対に避けるべきですし、知らない相手から送られてきたURLは、たとえ魅力的な言葉が添えられていても決してクリックしてはいけません。

Xの投資詐欺アカウントを見分けるために投稿内容を分析する方法

プロフィールだけでなく、そのアカウントが日々どのような投稿をしているかを分析することでも、詐欺かどうかを見抜くことができます。

投稿の細部に隠された危険なサインを見つけるための具体的な分析方法を解説します。

投資のメリットばかりを強調しリスク説明がないアカウントは詐欺の可能性

健全な投資に関する情報発信であれば、リターン(利益)の話だけでなく、必ずリスク(損失の可能性)についても言及があります。

市場の変動、経済の動向、投資対象のデメリットなど、多角的な視点からの情報提供がなされるのが普通です。

しかし、投資詐欺アカウントの投稿は、常にメリットばかりが強調されます。

誰でも簡単に」「知識不要で」「損はしない」といった甘い言葉が並び、投資がまるでリスクのない打ち出の小槌であるかのような誤解を与えます。

リスクに一切触れない投資話は、100%詐欺だと断言できます。

他のユーザーからのリプライや引用が不自然に少ないアカウントの見分け方

本当に有益な情報を発信しているアカウントであれば、その投稿には多くのユーザーから感謝のコメントや、活発な議論を呼ぶリプライ、共感を示す引用などが寄せられるはずです。

しかし、詐欺アカウントの投稿には、そうした自然な反応がほとんど見られません。

もしリプライがついていたとしても、「先生のおかげで儲かりました!」といったサクラアカウントからの自作自演のコメントばかりで、会話のキャッチボールになっていないことが多いです。

「サクラ」とは、詐欺師が自分たちで用意した偽の顧客アカウントのことです。

一般のユーザーとの交流が見られないアカウントは、孤立した詐欺集団である可能性が高いです。

同じ内容の投稿を繰り返すボットのようなアカウントは投資詐欺を疑う

詐欺アカウントは、効率的に多くのターゲットに情報を届けるため、同じような内容の宣伝投稿を何度も繰り返し投稿する傾向があります。

手動ではなく、プログラム(ボット)を使って自動で投稿しているケースも少なくありません。

「ボット」とは、特定の作業を自動的に行うプログラムのことで、ここでは宣伝投稿を自動で繰り返すために悪用されます。

タイムラインを少し遡ってみて、同じ画像や文言を使った投稿が何度も出てくるようであれば、それは人間が運営しているのではなく、詐欺目的で機械的に運用されているアカウントだと判断できます。

人間味のない、機械的な投稿パターンは非常に危険な兆候です。

なぜXで投資詐欺が多発するのかその背景とアカウントの手口

そもそも、なぜXは投資詐欺の温床となりやすいのでしょうか。

その背景にあるXというプラットフォームの特性を理解することで、詐欺師たちの手口がなぜ有効なのかが見えてきます。

構造を理解し、より深く自己防衛に役立てましょう。

Xは匿名性が高く投資詐欺アカウントが生まれやすい環境である

Xは、本名や顔写真を出さずに、誰でも気軽にアカウントを作成できるという特徴があります。

この高い匿名性は、自由な発言を促す一方で、詐欺師にとっては身元を隠して活動するのに非常に都合の良い環境を提供してしまいます。

詐欺が発覚したり、アカウントが凍結されたりしても、彼らはすぐに別のアカウントを作成して同じ活動を再開できるため、いたちごっことなっているのが現状です。

この匿名性の高さが、Xで投資詐欺が後を絶たない大きな理由の一つです。

DM機能はクローズドな空間で巧みな詐欺手口を使いやすい

Xのダイレクトメッセージ(DM)機能は、当事者同士しか見ることができない閉鎖的な空間です。

公開されたタイムラインとは異なり、第三者からの指摘や批判が入ることはありません。

詐欺師はこの特性を悪用し、DMの中でターゲット一人ひとりに対して、時間をかけて丁寧に嘘を吹き込み、洗脳していきます。

マンツーマンのやり取りの中で、親密さを演出し、特別な情報であるかのように見せかけることで、詐欺の手口を成功させやすくしているのです。

情報拡散の速さを悪用して多くのターゲットを集める投資詐欺の手口

Xの「リポスト(旧リツイート)」機能に代表される高い情報拡散力は、詐欺師にとっても魅力的なツールです。

彼らは、プレゼント企画などを装ってフォロワーを増やし、サクラアカウントを使って自分たちの投稿を拡散させることで、短時間で多くの人々の目に触れる機会を作り出します。

一度情報が拡散し始めると、真偽を確かめないまま安易に信じてしまう人も現れ、被害が連鎖的に拡大していく危険性があります。

この拡散力の速さが、効率的にカモを探したい詐欺師にとって、Xを格好の舞台にしているのです。

投資詐欺アカウントを見つけた場合の具体的な対処法と通報手順

もしXで投資詐欺の疑いがあるアカウントやDMを発見した場合、どのように行動すれば良いのでしょうか。

自分自身を守り、さらなる被害の拡大を防ぐために、具体的な対処法とXの運営に通報する手順を覚えておきましょう。

怪しいアカウントからのDMは無視して絶対に返信しないことが鉄則

最も重要で、最も簡単な対処法は「完全に無視する」ことです。

怪しいDMに対して一度でも返信してしまうと、相手はあなたを「見込み客リスト(カモリスト)」に加えてしまい、その後も手口を変えて執拗にアプローチしてくる可能性があります。

また、返信することで、あなたがアクティブなユーザーであることを相手に知らせてしまうことにもなります。

好奇心から「どんな手口か見てやろう」などと考えるのは非常に危険です。何も反応せず、DMを削除するのが最も安全な対応です。

Xのプラットフォーム上で投資詐欺アカウントをブロックする方法

無視するだけでなく、今後そのアカウントからの接触を完全に断つためには、ブロック機能が有効です。

手順は簡単なので、必ず実行しましょう。

  1. ブロックしたいアカウントのプロフィールページにアクセスします。
  2. 画面上部(または右上)にある「・・・」のメニューボタンをタップします。
  3. メニューの中から「@(相手のユーザー名)をブロック」という選択肢をタップします。
  4. 確認画面が表示されるので、再度「ブロック」をタップすれば完了です。

これにより、そのアカウントはあなたの投稿を見ることができなくなり、あなたにDMを送ることもできなくなります。

他の被害者を増やさないためにXの運営に詐欺アカウントを通報する手順

自分を守るだけでなく、他のユーザーが同じ被害に遭わないようにするためには、Xの運営にアカウントを通報することが非常に重要です。

これも簡単な手順で行えます。

  1. 相手のプロフィールページにある「・・・」メニューをタップします。
  2. メニューの中から「@(相手のユーザー名)を報告」を選択します。
  3. 報告の理由を聞かれるので、「スパム」→「不審なリンクや詐欺的な内容を含んでいる」など、最も当てはまる項目を選んで送信します。

多くのユーザーからの通報が集まることで、Xの運営もそのアカウントを詐欺として認識し、凍結などの措置を取る可能性が高まります。

投資詐欺から資産を守るために知っておきたい金融庁の注意喚起

SNS上の個人的なやり取りだけでなく、公的な機関の情報を活用することも、投資詐欺から身を守る上で非常に有効です。

日本の金融行政を司る金融庁は、投資詐欺に対して様々な注意喚起を行っています。

その情報を確認する方法を知っておきましょう。

金融庁の公式サイトで無登録の海外業者でないか確認する見分け方

海外のFX業者や仮想通貨取引所を名乗る投資詐欺が非常に多くなっています。

日本の法律では、国内の居住者に対して金融商品の勧誘を行う場合、日本の金融商品取引業の登録を受ける必要があります。

金融庁のウェブサイトには「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」という警告書のリストが公表されています。

勧誘してきた業者の名前がこのリストに掲載されていないか、投資をする前に必ず確認する習慣をつけましょう。

ここに名前がある業者は、間違いなく詐欺か、違法な業者です。

免許や登録を受けている正規の金融機関か調べる具体的な方法

逆に、安全な業者かどうかを確認する方法もあります。

金融庁のウェブサイトには「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」というページがあります。

ここには、証券会社、銀行、保険会社など、正規のライセンスを持って営業しているすべての金融機関の情報がデータベース化されています。

勧誘してきた業者の名前をこのデータベースで検索し、登録が確認できれば、少なくとも無登録の詐欺業者ではないと判断できます。

この一手間をかけるだけで、多くの詐欺被害を防ぐことができます。

「元本保証」「絶対儲かる」は出資法違反の可能性があるという知識

金融庁は、投資勧誘における甘い言葉にも注意を促しています。

特に「元本が保証される」「絶対に損はしない」といった謳い文句で不特定多数から資金を集める行為は、「出資法(出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律)」という法律に違反する可能性が非常に高いです。

正規の金融機関は、このような断定的な表現で勧誘することは絶対にありません。

法律の知識を少し持っておくだけで、「その勧誘は違法ではないか?」と疑う視点を持つことができ、詐欺に対する強力な防衛策となります。

X以外のSNSでも応用できる投資詐欺全般の見分け方と心構え

今回学んだ知識は、X(旧Twitter)だけでなく、FacebookやInstagram、LINEなど、他のSNSで起こる投資詐欺にも応用することができます。

プラットフォームが変わっても、詐欺師の手口には共通点があります。

最後に、すべてのSNSに共通する詐欺の見分け方と心構えを確認しましょう。

FacebookやInstagramのDMでも通用する投資詐欺の手口の見分け方

FacebookInstagramでも、Xと同様に、見ず知らずの人物から「あなたの写真が素敵だったので」「共通の趣味がありそうなので」といった口実でフレンドリーに近づいてくる手口が多発しています。

そして、やり取りを重ねて親近感を抱かせた後に、投資話を持ちかけてきます。

SNS共通の詐欺手口

  • きらびやかな生活をアピールする投稿
  • 外部の連絡ツール(LINEなど)への誘導
  • あり得ないほどの高利回りの約束
  • 「あなただけ」という特別感の演出
  • 有名人や専門家へのなりすまし

SNSの種類に関わらず、知らないアカウントからの儲け話はすべて詐欺だと疑うことが基本です。

うまい話には必ず裏があると考え冷静に判断する重要性

投資詐欺に遭わないために最も大切な心構えは、「うまい話には必ず裏がある」ということを常に忘れないことです。

もし本当に、誰でも簡単に、ノーリスクで大金が稼げる方法があるとしたら、赤の他人に教えるでしょうか。

きっと、誰にも教えずに自分や家族だけで独占するはずです。

見ず知らずの他人が親切に儲け話を教えてくれるということは、あなたからお金をだまし取る以外の目的はあり得ません。

欲望に目がくらみそうになった時こそ、一度立ち止まって冷静になることが、あなたのお金を守る最大の防御策となります。

投資を始める前には必ず家族や信頼できる第三者に相談する習慣

もし投資話に少しでも魅力を感じてしまい、判断に迷った場合は、絶対に一人で決めないでください。

お金を振り込む前に、必ず家族や友人、あるいは消費生活センター(電話番号:局番なし188)や警察相談専用電話(電話番号:#9110)のような公的な相談窓口など、信頼できる第三者にその話の内容を伝えて相談しましょう。

詐欺師は、ターゲットを孤立させて正常な判断をできなくさせるプロです。

しかし、客観的な視点を持つ第三者から見れば、その話のおかしな点や危険な兆候はすぐにわかるものです。

誰かに話すという行為そのものが、詐欺被害を防ぐための非常に有効なブレーキになります。

まとめ

この記事では、X(旧Twitter)で横行する投資詐欺の具体的な手口と、その危険なアカウントやDMを見分けるための方法を詳しく解説してきました。

最後に、あなたの大切な資産を守るために、最も重要なポイントを改めて確認し、今後の行動に繋げていきましょう。

Xの投資詐欺アカウントとDMの手口を見分けるポイントの再確認

投資詐欺アカウントは、非現実的なほど豪華なプロフィール、作られて間もない活動履歴、メリットばかりを強調する投稿といった特徴があります。

また、彼らが送ってくるDMは、必ずと言っていいほどLINEなどの外部ツールへの誘導を伴い、「あなただけ」「絶対儲かる」といった甘い言葉であなたの警戒心を解こうとします。

これらのサインのいずれか一つでも当てはまった場合は、詐欺である可能性が極めて高いと判断し、絶対に関わらないようにしてください。

自分の身を守るための具体的な行動と予防策の重要性

怪しいアカウントやDMに遭遇した際の正しい行動は、無視、ブロック、そして通報です。

決して返信したり、送られてきたリンクをクリックしたりしてはいけません。

また、日頃から金融庁のウェブサイトで正規の業者かを確認する習慣をつけたり、安易な儲け話を疑う冷静な視点を持ったりすることが、何よりの予防策となります。

これらの知識を身につけ、実践することで、あなたは詐欺師の巧妙な罠から自分の身を確実に守ることができます。

もし投資詐欺の被害に遭ってしまった場合の相談窓口について

万が一、詐欺の被害に遭ってしまった、あるいは遭いそうになった場合は、決して一人で抱え込まないでください。

すぐにお住まいの地域の警察署の相談窓口(#9110)や、消費生活センター(局番なし188)、金融庁の金融サービス利用者相談室などに連絡してください。

早期に相談することで、被害の回復や拡大防止につながる可能性があります。

正しい知識を身につけ、賢くSNSを利用していきましょう。

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